デート

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「里奈さん、苦手なもの、ありますか?」 「特には、ないけど…」 「じゃあ、コースでいいですか?」 「うん。」 晴生くんが、注文してくれる。 おいしいお料理が次々と出てくる。 「おいしい! 晴生くん、これ、すっごくおいしいね。」 晴生くんは、くすくす笑ってる。 「里奈さんが、そんなに喜んでくれると 思わなかった。 よかった。」 私は基本、外食はしない。 課長とのデートは、いつも私の部屋だったから。 仕事でも、接待などがある部署でもないので、年に数回ある飲み会位だ。 友人とも、いつからか話題から結婚が避けられなくなり、近況も答えられないのが嫌で、いつしか疎遠になっていた。 だから、かもしれない。 想定外にテンションが上がりすぎてしまったのは。
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