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食後、私がお金を払おうとすると、晴生くんに制された。
「今日はデートなんです。
俺に払わせてください。」
そう言って、晴生くんはブラックカードを出すと、さっさと会計を済ませてしまった。
車に戻ったところで、お礼を言った。
「ごちそうさまでした。
今日は、ありがとう。
いい気分転換になったよ。」
「里奈さん。
勝手にデートを終わらせないでください。
まだ、出掛けますよ。」
晴生くんは、運転席でにっこり笑う。
「え?」
私がきょとんとした目で晴生くんの顔を見てると、
「里奈さんにそんなに見つめられたら、
照れるじゃないですか。
もしかして、俺に恋してくれちゃいました?」
「ち、ちがっ…!」
焦る私に、
「ふふっ。
里奈さん、かわいい。」
余裕の晴生くん。
どっちが年上なんだか、分からない。
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