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私は、スーパーのカートを押しながら、晴生くんに聞く。
「何か、リクエストある?」
「唐揚げ!」
「ぷっ
即答だね。」
「だって、この前のお弁当の唐揚げ、
めっちゃおいしそうだったもん。」
子供みたい。
かわいい。
「晴生くんち、揚げ物出来る位の油はある?」
「ない。」
「じゃあ、油も買わなきゃね。」
そう言って、私は材料を籠に入れていく。
レジでお金を払おうとすると、また、晴生くんのブラックカードが出されてしまった。
ま、いいか。
それで晴生くんの自尊心が満たされるなら、悪いことではないのかもしれない。
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