18 オモイカネ神動乱

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 天野少年は、敬語の任務から帰宅したとき、両親に言った。  「ここは、危険だから、家族全員でアルバにでも逃げた方がいいんじゃないかな」  「あら、私たちは、大丈夫よ」  母 冴子が言った。  「私たちは、想像者じゃないもの。変質者、じゃなかった、神様が狙っているのは、想像者だけでしょ」  「それより、保」  父、天野 達夫が天野少年に、いつになく、強い口調で言った。  「アルバの仕事だか何だか知らないが、お前の方が、心配だ」  「僕は、大丈夫だよ」  天野少年は、笑った。  「お隣の人たち、まじで最強だから、一緒にいれば。絶対に僕は、死なないよ」  「そういえば、お隣さんは、家族全員、想像者だったわね」  冴子の表情が曇る。  「湊さん、どうされてるのかしら。最近、お見掛けしないけど」  「あの人は」  天野少年は、何気なさを装て言った。  「仕事が忙しいからって、アルバに帰ったよ」  「そうだったの」  「それより、リリコは?」  何の気なしに、天野少年は、きいた。  母 冴子が台所から答えた。  「今日は、お友達とカラオケだって、気楽なものよね。でも」  母が、少し首を傾げた。  「そういえば、ちょっと、遅いわね」  「え?」     
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