第3話 レベル1のモンスターに報いあれ!

2/6
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「ちっ、畜生!こうなりゃヤケだ!どうなっても知らないからなぁぁぁぁ!!!!」 その瞬間、俺の右手から黒い煙が出てきた。  絶対強者発動ー... 全属性体制許可。スキルモード 「殺戮」 なんだ?頭の中で声が聞こえる...。殺戮?って、そんな物騒なことしねぇえよ!!!??? 「どこみてんだ兄さん!私は手加減なんてしねえぞ!」 はっ...危ない!!  キィィン  その音とともに、アリスの剣が弾けとんだ。そして、俺の右手の拳がアリスの顔に向かって行った。 『だ...駄目だ!!』  シュゥゥゥ... 危なかった...危機一発だ...。俺の右手がアリスの顔に当たる寸前に止まっている。 「ま、参った...。」 アリスはヘナヘナしながらその場に座り込んだ。 「兄さん...何処でそのスキル覚えた?そもそも覚えてもスキルを使える奴なんていないだろ?なんで兄さんは使えるんだ?」 神からもらった力...なんていったら、頭がおかしい奴としか思われない。ここは適当に...。 「え、えーっと...なんかよくわからないけど、なぜか俺だけスキルが使えるんだよ~!」 「...。へ~。世の中には不思議なやつもいるもんだな。」 よかった...。絶対強者に関しては言われなかった...。 「あ、でもそのスキルって...。」 ヤバいッッッッッッ!!!! 「カイトー!!嬉しい知らせがあるわよー!!!」 ナイスタイミングだテラス!!!いいときに来てくれた!! 「あれ?そこにいる子は?」 「なんだねーさん。兄さんの知り合いか?いや、ねーさんじゃねえな...。おいロリコ...。」 「なんで初対面の人にそんなこと言われないといけないのかな~?そもそも君も私とあんまり変わらないんじゃないですか?ん?え?なんかいったらどうなんですか?ロリコン!!!」 なんだこのやりとり。俺から見たらガキの喧嘩にしか見えないんだが...。 「ってそろそろその辺にしとけよテラス。泣き目になってるぞ。」 「な、泣いてないもん!私は泣かない子だもん!偉いんだもん!」 グハッ......なんだコイツ...。いきなり可愛くなりやがった...。しかも俺好みの性格じゃないかぁぁぁ!ヤバい!静まれ俺の息子よ!これ以上暴走をするなぁぁぁぁぁぁ!!!! 「あれ?カイトー。それなに?股に何隠してるの?」 オワタ!!うんオワタ!!...いや、まだ諦めるな俺!これ
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!