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カタカタ
「...。」
カタカタ ピコン!
『おめでとう!君は世界No.1だ!』
パソコンの画面に神々しく光る文字。何回こういう画面を見てきただろう。ロールプレイングゲームの「ブラックGOD」をやりはじめて、6年間の月日が流れた。もうそんなに月日がったったのかと思うと悲しくも思えてきた。10才からずっと引きこもっていたんだからな。一応学校には一ヶ月に一回顔を出していた。でも中学にでもなると、そうは行かなかった。高校に行ったらウハウハなリア充生活というものがしたかったし、そのためには中学校でいい成績をとらないといけない。だから、中学に入って猛勉強をして、何とか高校に入れた俺だったのだが、俺が想像していた高校生活とは全く違った。友達関係もうまく行かないし、頭の中身は成績上位だったが、周りから軽蔑された。そして今に至る。学校に行ってもろくなことないし、周りから無視されるなら家に引きこもった方がいい。俺はいつしかゲームが友達になっていた。
ピコン
「ん?メール...?誰からだ?」
『石田カイトさん。貴方は罪を犯しました。規定により、貴方をこの世界から排除いたします。』
「...。」
こんないたずらメール...誰が信じると思っているのだろう?最近のガキはもうちょっとマシないたずらを考えないのだろうか。
ピコン
「メール...か。誰か...ら.........!!???」
それにはこう書かれていた。
『石田カイトさん。これはいたずらメールではありません。貴方は罪を犯したのです。』
ガタン
「さっきからなんなんだよ!誰だよ!こんないたずらして許されると思ってんのか!?人をバカにするのはいい加減にしろ!!大体、俺が何の罪を犯したんだ!細かく説明してみろよ?なあ!!」
本当になんなんだコイツは...。俺の考えていることが聞こえてんのか?
ピコン
パソコンにはこう書かれていた。
『自己紹介が遅れていましたね。私は神にお使いする、光を操る女神...テラスです!』
女神...!?女神の名前...ダッサ!!
ピコン
『うるさいですね!すべて聞こえているんですよ!?......とにかく!貴方は罪を犯したのです!規定により貴方はこの世界から排除され、異世界に転生されるのです!』
異世界に...?異世界って...アニメでよくある二人の可愛いメイドがいたりとか、爆裂魔法をぶっぱなしたりするあの異世界か!?
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