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第2話 レベル1の女神に光あれ!
シュウゥン
「お、着いた着いた。」
町の外見はやっぱりゲームと変わっていない。俺が育てた町と同じだ。
「おい女神。早速だがお前の力を見せていただきたいんだが。」
異世界に行く前、俺が物指名して連れてきた女神、本人も自分が連れていかれるとは思っていなかったらしく、(当たり前だが...)今はとても顔色が暗い様子。光の女神じゃなかったのか?おーい。
「わ、私の力はここに来る前にほぼなくしたわよ...。使えるのは辺りを照らすだけ...。ははは...こんなの懐中電灯と同じ役割じゃない...貴方のせいでこんなことになったんだからしっかり私の言う事を聞きなさい...。」
まず、そのテンションを明るくしようか。なんか悪い気してくる。て言うかなんだこの女神。全然役にたたねーし。やっぱりそうなのかなぁ...ついてきた女神が使えないって、どこの世界でもあるあるなのかなぁ...。
「あれ、そういや俺の考えてることがわかるんだっけ?さっきから何も言わないけどどしたの?」
「ああ...。さっき言ったでしょ。ここに来る前にほぼなくしたって...。何回言えば分かるのかしらこのクソニート!」
「ニートじゃねえ。少なくとも学校にはちゃんと通っているれっきとした高校生だ。後その高校の規定で高校生は働けないんだよバカ女神。」
「ああーー!今バカって言った!バカって言ったでしょ!?許せない...。アンタのせいでこうなったのよ!?私に悪口なんて許せないんだから!謝りなさい!」
コイツ...!異世界に来る前と態度全然違うじゃねーか!少しばかり可愛いからって調子乗りやがって...。よし。捨ててやろう。
「...悪かった!謝るよ!すまなかったな!でもこれ以上ずっと一緒にいたらまたケンカになるだろうし、これからは別々に生きていこう!じゃあな!」
俺は走りだそうとした。その時、
「ひ...ひどいよぉぉぉぉおお!!誰かぁあ!お兄ちゃんに捨てられたあああ!!!」
このクソ女神!!あんだけ俺といるのが嫌そうにしてた癖に今になって変なこと言い出しやがった!後でぶっ殺してやる!
「えぇ!?あんな可愛い妹さんを捨てるなんて...。ひどいわねぇ...。」
あああああああ周りの目がやばいいいいいいい!
「な、何を行っているんだね??さあ、お兄ちゃんと一緒に行くよ!」
これでいいんだろ!これで!
「うわっぁあぁぁぁぁあん!!誰かぁあ!
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