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誘拐されるぅぅぅぅ!!!助けてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
このクズ女神!!何がしたいんだコイツゥゥゥ!!
「誘拐!?ちょ、そこのあなた!待ちなさい!」
「誤解だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
必死に走る俺、このクズ女神と手を繋ぎながら走った。
「はぁはぁ...。ん?」
横を向くと、女神が満面の微笑みを浮かべていた。うん。ぶっ殺す。
その後、俺が町のひとからボコボコにされたのは言うまでもない。傷だらけの俺をおんぶし、宿に連れていってくれた女神は、「大丈夫?」と心配してくれた。なんとなく、この女神をつれてきてよかったと思った。が、勿論、後に俺にボコボコにされるのだった。
「神よ...。このレベルが底辺な世界でどうやって生きればいいんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
俺はただひたすら神に叫ぶしか出来なかった。
異世界生活2日目
昨日の夜は、草むらで野宿をした。虫にあちこちを噛まれたり、犬にしょんべんされたり、散々だった。おまけにテラスが寒い寒いって泣き出して、何も悪くない俺を殴り始めたのだ。勿論抵抗はしたが、神に勝てるわけもなく、ボコボコにやられた。
俺が望んでいた異世界生活はこんなものじゃないはずだ。第一、この世界はよく考えたら俺が作った世界だろ...?少しは俺を敬ったらどうなんだ。
「あ、そうそうカイト。」そこら辺に落ちてた木の実を食べながらテラスは話した。
「昨日夜中にあなたが寝ている間に「ギルド」とやらに行ってみたんだけど、貴方がここに来る前望んでた冒険者っていうのはこの世界では最弱職らしいわよ?」
「いや待て、それはおかしいだろ。何でゲームの中での一番のメインと言われる冒険者が一番下なんだよ。」
すると女神はこう言った。
「なに言ってるの?このゲームの世界は貴方のデータと繋がっているのよ?元はと言えば貴方が世界記録バンバン出しまくって消したせいでしょ?」
この女神が何を言っているのかが分からなかった。だが、これを話している時のテラスは結構真面目顔だった。この世界では魔王封印だけでなく、色々データが消えている、むしろバグっているということを、この時俺は、初めて知った。
「な、なあ。一応聞くが、その消えたデータって元に戻したり出来るのか?」
「もちろん出来るわよ。」
その一言で俺は安心した。
「だってその消えたデータを直す為に転生されたんだから。」
いやいや、データ中に入りこんで直せるわけないだろ。外の世界なら
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