第2話 レベル1の女神に光あれ!

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「と、とりあえず、新しいスキルを習得しよう!俺も付き合うから!先にギルドに行って俺も冒険者登録してくるから、ここで待ってろ!」 必死で泣きじゃくる女神を慰めた。泣いている姿が、不覚にも可愛いと思ってしまった。 「あ、ありがとうぅぅう。カイトって優しいんだね!」 当たり前だ。そのセリフは、昨日まで優しくないと思っていたな。この女神、ぬかしおる!  しかしなんだ?朝になったのに村人が出てこない...。お寝坊さんか?まあそのうち出てくるさ。 「じゃ、じゃあ俺は行ってくるよ。」 「うん!言ってらっしゃい!」 泣いた後のテラスって...なんか可愛い!!  ギルドにて 「ここがギルドか。案外綺麗な建物だな。」 ギルドに着いた俺は、早速冒険者登録をしに行った。 「すいませーん。冒険者登録したいんですけど!」 カウンターには誰もいない。いないならしょうがないと帰ろうかと思った時、ギルドの案内人みたいなお姉さんが出てきた。 「すいません。お待たせしました。冒険者登録です...ね...!!??」 ん?なんだこの反応。まるで目の前に化け物がいるかのような怯えた顔をしていた。 「あのー...すい...」 「ちっ、近寄らないでください!」 えぇ~...初対面の人に近寄るなって言われたら、流石の俺でも傷つくよ。 「あ、貴方のオーラを見ればわかります...とても強いお方なんですよね!お願いですから、ここを壊さないでください!」 全く意味不明なんだが。俺が強いだの、ここを壊すなだの、誰もそんな事しないだろ。 「あのですね。僕はそんなことしませんから!それに...」 俺はお姉さんに常識という物を教えてあげた。初対面で近寄るなとか失礼だしね! 「ご、ごめんなさい!勘違いしていたようで...。」 「何をですか?」 お姉さんはまだ震えている。 「さ、最近この辺りで、スキル「絶対強者」を持つものが転生されたようで...。その人は噂によりますと、金色の髪をした妹さんを捨てようとしたらしく、今は野宿をしているらしいです。その場所は分かりませんが。その人を見かけたら気を付けたほうがいいですよ。」 おい。それって俺だよな。金色の髪って、テラスしかいないし。 「そういえば、昨日夜中に金色の髪の人が来ましたね!もしかしたらあの人が妹さんだったのかも!」 テラスだ。絶対テラスだ。
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