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第4話 恋する乙女に光あれ!!
金が無い。最近はろくに温かい食べ物も食べちゃいない。当たり前だが、このブラックGODの世界にも冬がやって来た。モンスター達は山、谷へと隠れ、冬を過ごしている。この世界で最も安全な時期が冬といっても過言ではないだろう。しかし、こうとも平和であれば、冒険者は少しの間、職を失うことになる。モンスターがいなければ、ギルドにクエストも受けられない。そのため、無職の俺達はこうして外に座って震えてる事しかできないのだ。
「お...おいクソ女神...。」
「な...なによ童貞...。」
「お前光の女神だろ...?その光で辺り一面暖かくしてくれよ...は...は...はっくしょい!!」
「ざ...残念だけど私の能力はあんたのせいで懐中電灯くらいの能力しか残ってないのよ...は...は...わっしょい!!」
わっしょい!?それくしゃみなの!?
「というかなんで私達は外にいるのよ!!室内にいればいいでしょ!?ギルドとか!!」
「ギルドは冬には開いてないと看板に書いてたぞ。」
「...それちょっとおかしいわよ。」
テラスの言う通り、俺も少し何か引っ掛かる点があった。だが、何かは分からなかった。
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