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しかし、私が手に取る前に彼は慌ててその手紙を拾い上げた。顔を上げると、彼の耳が赤い。それにもっとよく見ると、手紙の封は淡いピンクで端に可愛いウサギのイラストがついている。
─── あれ?もしかして……
私はすぐに勘付いた。
─── ラブレターってやつですか?
そっぽを向き続けている彼にずっと視線を送ってやると、やっぱり顔全体が赤い。
─── なるほど……
それは私の中でどんどん確信に変わってく。
───【恋心】をしたためた、ラブレターってやつですか?え、なに?少女漫画みたい!
他人事ながら私の心は弾んだ。
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