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それを聞いて、ファウストは前線ラジェーナ砦をアシュレーと第一師団に任せる事を決めた。エリオットもウェインの状態が落ち着く頃にはラジェーナに移る事になった。
気遣いもあったが、砦を守る事は補給路を確保するためにも大切だ。
そのかわりランバート達が前線合流を決めた。
こうして話が少し進んだ所で、ランバートはアルブレヒトにファウストを紹介……しようとしたのだが……。
「ランバート、あの人なんですか!?」
「え? あの……」
「凄いですよ! あんなの見た事ない! 軍神がフル装備で仁王立ちしてますよ! 防具も武器も持って憑いてるなんて、ただ者じゃありません! 人間ですか?」
それ、聞かないで欲しい。たまに疑問が浮かぶ事もあるんだから。
なんにしてもファウストの後ろには相当なものが憑いているのが発覚した。
それにしてもアルブレヒトのテンションは高い。まるで憧れの人に出会った生娘みたいなはしゃぎ方だ。
まぁ、暫く不機嫌極まりなかったし、昨日ウェインが目を覚ました事に人知れず安堵したのはこの人だ。きっと、反動だろう。
「ランバート、この人は?」
ファウストの方がアルブレヒトをどう扱っていいのか分からず、コソコソ聞いてくる。いや、ランバートだって扱いきれないんだけれど。
「きししっ、久々に病気が出てるなアルブレヒト様」
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