転校生

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‥???‥ 今日。ずっっっっと待って待って待って、待ち望んでた今日。 ───転校生が来る。 ひゃーーー!!!あの言葉聞いたときは鳥肌たった。 だってだって!この学園めちゃくちゃ王道学園なんだもん! これは絶対黒まりもが来るよね! こうしちゃいられないぜ。ってことで、おれは副会長と転校生の絡みが見えるであろう位置で待機。 ちなみに、門のすぐ近くに木や植え込みはありませーん。 だから門からは少し遠いところの木の影から見張ってん゛んっ。見守っております。 うーーむ。そろそろかな。どうしよどうしよ、どんなタイプがくる?頼むからアンチは辞めてくれよぉ~‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥!! キターーーーー!!!!副会長様っ! いやー、今日もまたお美しい‥‥! あの人になら蹴られてもいい。むしろ蹴られたぁい!まぁジョークなんだけどね☆ っと。目的を忘れて取り乱してしまった、いかんいかん。 さて、門の方は、と‥‥ ふむふむ。 はて。幻覚かな??黒まりもがいる‥いやいや、いるのはいいんだよ。おかしいのは。黒まりも増えてね? 二人いるように見えるのは気のせいだよね? 「な!あなた達!!何しているんですか!」 あ、副会長気づいた!でも遠くて聞こえてないぜ! ああああああああ!あれ絶対飛ぶ!もう飛ぶ姿勢入ってるもん。何仲良く手繋いでんの!?とりあえずもう二人いてもいいから落ちるなら副会長の上にぃぃぃ!!! ドチャッ まりも落ちた。副会長唖然。俺も唖然。 待ち望んでた王道黒まりもが来たはずなのに。何かがおかしい。
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