二人

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「失礼します。」 「しまーす。」 さて、保健室に侵入する俺達を出迎えたのは、これまた王道な保健医であります。四六時中おせっせのことしか考えていないこの男、保健室に来る生徒に片っ端から手を出すこの犯罪者。 「あれ、どうしたの?凛くんがこんなとこ来んの珍しいね。もしかして、やっと俺に抱かれに来た?」 「奥のベッドに運びましょうか。」 「わかりましたぁ!」 「ねぇ、何無視してんのさぁ~??? ここは俺の領域なんだから、俺の許可なしに生徒にベッドは貸せないよ?」 「何か冷やすものが必要ですね。あちらの箱にアイシングの氷が入っているはずです。」 「持ってきます。」 なんか楽しいこれ。先生を無視するとか普段ならできないし。あぁ、ちなみに凛くんってのは副会長様のお名前。 「氷‥これか?」 「もう君でいいや。ね、ベッド行こ?」 突然、耳元でエロい声が聞こえたら人はどうなるのだろう。 「いったぁ!?ちょ、顔に当たったんだけど!」 正解は!声の主に、手に持っている氷を投げつける、でしたぁ! 「副会長、氷持ってきました。」 「それではここに入れて、」 「だから無視すんなって」 あーー、楽しいわ。 ======================================== 「それでは、私は理事長を呼んできます。」 「じゃあ、俺はこれで‥」 「ここで待っていてくださいね?」 「」 そんな怖い笑顔、チキンな俺は断れないよ。 「いいこで待っていてください。帰ってきたら笑ってあげます。」 あぱぁ。。。 ギュッ 「二人きりだね?」 早速か。 変態保健医が、後ろから抱きついてくる。 「だから嫌だったんだよ‥」 「君みたいな気だるそうな顔の子ほど、行為の時は可愛くなるんだよね。」 やめちくり。俺は見る専だから。 さて、こういう時の対抗策その1。 「‥‥‥‥先生、流石に先生を鳴かすのは嫌です。だから離れてください。」 「え、初めて言われたよ。君、俺を責めたいの?」 「責めたいわけないじゃないですか。もし先生が俺に手を出すんだったら、俺が先生の穴にぶちこみますよ。っていう脅しですけど。」 「いいね。反抗的なのもそそるよ。」 何を言っても無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ!?先生いい加減にしろ。さりげなく腰の辺り触ってんの普通にばれてるから。 うむ。こうなったら‥‥‥‥対抗策その2。 「奥義、過剰反応の術☆」 !!!!ビクビクビクビクッッッ 「んんんんんんんんああああっっっっ!!!!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛ん!あ゛ん!あ゛ん!あ゛ん!」 「気持ち悪っっっ!?」 ~説明しよう!~ 過剰反応の術とは、性的な嫌がらせを受けた際、腰をくねらせヘドバンをしながら汚く喘ぐことである。 ▽先生は俺から離れた。 俺の渾身の一撃は通用したようだ! 「先生、萎えてくれましたか?」 「萎えた萎えた。しなっしなだよ。」 「それは良かった。」 どうやら本気で萎えたみたいだな。 「しゃーない、まりもくん達と3Pでもするかな。」 「ふむ。‥何をしているのか教えてくれないかな。」 変態さんがまりも一匹のワイシャツをめくったベストタイミングで、理事長様おでまし。 「あ、理事長。お久しぶりですー。」 「あぁ、相変わらずだね君は。」 「あー‥はっはっ。」 先生も馬鹿だな。理事長呼びにいくって言ってたんだから来るのわかってたくせに。 「君が何をしようと勝手だけど、僕の目の届かないところでやってくれるかな。」 「いやー、すみません。」 「いやいや、教育委員会に訴えた方がいいと思いますよ?俺は。」 「私も同感です。」 「僕もそうしたいのだけれど、こんなのでも意外と優秀なんだ。」 ふふんっと俺達を見てくる変態。うざっ! 「じゃあ、君達でこの二人を寮の部屋に連れていってくれないかい?二人は同室だからね。あ、あとこれ。二人のカード。渡しておいて。この学園の説明とかもしてくれると嬉しいな。」 「わかりました。」 もちろん、俺も片方運ばされました。腰に来ちゃった。
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