「こんな俺でよろしければ、」

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あ~、今すぐにでもベッドにダイブしたい。 そんな事を考えながら、しばらくほったらかしにしていたスマホを手に取ると、 二時間ほど前に、彼女からメッセージが届いていた。 『残業お疲れさま。まだかかりそう? こっちは研修終わってビジネスホテルだよ。』 俺より3歳年下の26歳、保険会社の営業事務をしている彼女とは、付き合ってもうすぐ2年半になる。 会社の後輩の紹介、いわゆる合コンで知り合った彼女は、明るくて気立ての良い癒し系。 相性は、自分で言うのもなんだけどかなりいいと思う。 親からもあんたには勿体ないと言われてるけど、 ホントにその通りだ。 彼女だけは、"何となく"なんかじゃない。 それは胸張って言える。 ……いつでも、心のなかでは。
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