prologue

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ベランダのガラス戸を開けると、 ひんやりと頬に冷たい空気と共に冬の香りが漂ってくる。 あぁ、またこの季節がやってきた。 俺はダウンベストのファスナーを首まで上げて、 ほんのり白くなる息を両手のひらの中に小さく吐き出した。
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