7、それでいいです

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 レオさんは若くないけど、整った顔を持つワイルド系イケメンだ。許す。  私はゆっくり息を吐いて心を落ち着かせると、レオさんに確認をする。 「あの、騎士って誰でもなれるんですよね?」 「ああ、そうだ」  どうやら私の涙が荒療治?になったのか、レオさんの言葉づかいは仰々しいものではなくなってた。それが嬉しくて、私はニコニコ顔で続ける。 「私はこの世界のことをちゃんと知りたいです。お役目を果たすには若い騎士候補よりも、経験を積んだ強い傭兵の方が良い気がしたんです」 「そ、そうか」  なぜか私の笑顔を見て顔をそむけるレオさん。あ、すいません。ヘラヘラしちゃって。  気合を入れ直すために背筋を伸ばし、キリッとした顔をする。 「独身でも既婚者でも構いません。私がしっかり『春』を呼べるように、協力してくれる人なら、誰でも」 「だが、騎士っつーのは結婚する相手としても選ぶ基準がな……」 「私は結婚しません。できません」 「なんでだ? 姫さんなら……」 「私は異界の人間です。そして歴代の春姫たちが、ここの人達にどう思われているのか分かっているつもりです」 「それは……」     
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