8、傭兵団長の噂

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 これらのことを「特殊な性癖」の一言でバッサリ切るサラさんに、私は彼は彼なりのポリシーがあるんじゃないかと考えるが、詳細は不明のため苦笑するに止める。 「ありがとうサラさん。心配してくれてたんですね。レオさんが騎士になるとしたら、そういう行為はやめて貰う必要があるかな」 「むしろ、彼を騎士にしないというのは……」 「それはダメです。彼が拒否すれば別ですが」  あの人の経験と頭脳は必要だ。そして傭兵団長という立場を加味しても、どうにか味方になってほしいと思う。  それに、今の話を聞いて、なおさら彼が欲しくなってしまった。  だって姫を引退したいと思った時、きっとレオさんなら上手いことやってくれそうな気がするから。  保険って大事だよねー。 「姫様……何か妙なことを考えていませんか?」 「ふぇっ!? いや、そんなこと、ナイデスヨ!?」  レオさんが服を脱いだら一体どれほどの筋肉量なのかと、ニヤついた顏で妄想してした私。半目でこっちを見てくるサラさんの言葉で瞬時に取り繕う。これぞ社会人スキルである。  いかんいかん、私は仮にも姫。お姫様なのだ。  イケメンの厚い胸板を妄想しているとか、言語道断なのだ。 「姫様が決めたことに反対はしませんが、お気をつけてくださいね」 「……はい」     
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