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これらのことを「特殊な性癖」の一言でバッサリ切るサラさんに、私は彼は彼なりのポリシーがあるんじゃないかと考えるが、詳細は不明のため苦笑するに止める。
「ありがとうサラさん。心配してくれてたんですね。レオさんが騎士になるとしたら、そういう行為はやめて貰う必要があるかな」
「むしろ、彼を騎士にしないというのは……」
「それはダメです。彼が拒否すれば別ですが」
あの人の経験と頭脳は必要だ。そして傭兵団長という立場を加味しても、どうにか味方になってほしいと思う。
それに、今の話を聞いて、なおさら彼が欲しくなってしまった。
だって姫を引退したいと思った時、きっとレオさんなら上手いことやってくれそうな気がするから。
保険って大事だよねー。
「姫様……何か妙なことを考えていませんか?」
「ふぇっ!? いや、そんなこと、ナイデスヨ!?」
レオさんが服を脱いだら一体どれほどの筋肉量なのかと、ニヤついた顏で妄想してした私。半目でこっちを見てくるサラさんの言葉で瞬時に取り繕う。これぞ社会人スキルである。
いかんいかん、私は仮にも姫。お姫様なのだ。
イケメンの厚い胸板を妄想しているとか、言語道断なのだ。
「姫様が決めたことに反対はしませんが、お気をつけてくださいね」
「……はい」
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