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4、騎士はどこにいる?
まず、やることを整理しよう。そうしよう。
モチモチになった肌を堪能している場合ではないのだ。
「サラさん、紙と文字を書くペンとかあります?」
「申し訳ございません。インクと紙は高価なものでして……ですが、春姫様が望めば国から支給されます」
「へぇ、公務員みたいなものなのかな」
「コームイン?」
「いえいえ、ということはサラさんのお給料も国から出ている?」
「左様でございます」
インクと紙は貴重なのか。なら持ってきた漫画セットはかなり貴重なものになっちゃうなぁ。大事に使わないと。
スマホは持ってこれなかったみたいだし。まぁ、持っててもバッテリー保たないから意味けどさ。
「しょうがない。頑張って覚えておきますか」
「何をでございましょう?」
「まず、ここで私が何をすべきか。それには何が必要なのか。これからどうしていくのかを明確にしておかないとって思いまして」
「素晴らしいです! 春姫様はとても優秀な方なのですね! 恩寵がなくとも素晴らしい能力を持ってらっしゃるとは!」
「サ、サラさん、言い過ぎですよ……」
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