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夢から目覚めたぼくは、あわててシュタンツ学園の食堂にかけて行った。
すると、まだ早い時間だというのに、寮生のみんなが、そろいぶみだった。
その様子だと、君も予知夢を見たんですね、マナブくん、と口を開いたのは、ケーラーくんだ。
うん、それで、パブロフが教えてくれたんだ、あ、パブロフはぼくの愛犬の名前なんだけど。
ぼくがそう言うと、メリーちゃんがさも当然というような顔をして、ぼくの言いたい言葉を取り出してくれた。
うん、青玉に行く方法だよね、たぶん、みんなモンヤエザクラチョウの夢の中でお告げを聞いたから。
ソーンダイクちゃんが、満面の笑みをうかべて、皆に言う。
みんなを、あたしの故郷に招待してあげる。そしてみんなで、青空を見上げましょうよ。
ありがとう、190日後だけどね、とシュレーディンガーくんが言う。
すると、ドリーくんが冗談まじりに、まあ金星じゃあ、2日にも満たないけれどなあ、と言うのだった。
ぼくたちは、そういえばそうかと笑いあった。
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