第一章 新たな出会いに感謝を込めて

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「えへへー、どういたしまして!えっと、お母さんなら今朝アメリカに向かいました!」 「なのでしばらくの間おにぃちゃんと二人暮らしです!」 あぁ、やっぱりそうか。親父、覚えてろよ。 帰ってきたら一発ぶん殴ってやる、絶対に。 そんなことを考えていたら雪が不安そうにこちらを見ていた 「ん?どうかした?」 「おにぃちゃん、めいわくでしたか…?」 そんな顔で見ないでくれ、可愛すぎてなにも言えなくなっちゃうだろ いやほんと、涙目に上目づかいは反則 「や!全然そんなことないよ!むしろ嬉しいくらいだよ、いつも一人だったからさ(笑)」 ほらみたチョロい 「ほんとですか!?ありがとうございます!」 「あ!おにぃちゃんの名前教えてくれませんか?」 「あぁ、遅くなってごめんね、俺の名前は春だよ、これからよろしくね」 すると雪は花を咲かせたような満面の笑みでこう言った。 「はい、こちらこそよろしくお願いします!春おにぃちゃん!」 あぁ、この笑顔には勝てそうもないな。 これから先の生活に一抹の不安を抱きながらも、俺は神様にこう言った。 (こんなかわいい妹をくれてありがとうっ、ラブコメの神様!) やはり男なんてみんなこんなものである。
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