一章 陰キャな俺と完璧な兄と

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4月25日、俺は初めて告白を受けた。 高校に通い始めて1年が過ぎ、昨日無事2年生になることができた。クラスは変わったものの、クラスに知っている人も多くいてなんだか気持ちが安心した。昨日の始業式、生徒代表として壇上に上がったのは俺の兄、横田健一である。この兄、ずるいことに顔はイケメン、頭脳明晰、運動神経抜群、そして明るい性格...と俺にはない要素をいくつも持っていた。ちなみに俺は顔も普通、勉強も微妙、運動は少し良いくらいで、性格は物静か...というかほとんど喋らない...といういかにも陰キャな人間である。 るように後ろから誰かが追
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