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届かない手紙
君の居ない生活が当たり前になったけど、友達との雑談中にもふと寂しさを感じることがあった。君の笑顔が無いと心から笑うことが出来なくなっちゃった。小学校から一緒の子には暗くなったねってよく言われた。
授業中に、ふと教室から青空が見えた。空を見上げて、君がしていたように手を空にかざしたら先生に怒られた。
君が好きだったバスケットを始めました。もしかしたら、君もバスケットをしていてどこかの大会で会えるかもしれない。そんな、ドラマや漫画みたいなこと夢見ています。
でも、大会に出るためには、スタメンに選ばれるようにならないといけないよね。君と会える可能性が少しでもあるっというだけで、こんなに頑張れるって思ってもみなかった。
部活中も青空が見えると、空を見上げて手をかざしていた。私のいつもの行動になっているようで、誰にも何も言われなくなった。部活に入ったばかりの頃は何しているのって聞かれて、君の事を話したら皆何も言わなくなった。
私の事好きって言ってくれる男子が現れました。君の事を話しました。
君の事を忘れるまで待ってくれるって、でも、君の事を忘れることなんてないからお付き合いは出来ませんとお断りしました。
君以外の男の子と付き合うなんて考えられません。それに君にまだ返事をしいません。
君に手紙を書くことにしました。印象的なことがあった時に書きます。
あて先は君の名前だけ住所はわかりません。
君に届くことの無い手紙が机の引き出しの中に溜まっていきます。
君に読んでもらえることの無い手紙です。
君に会いたいよ。手紙の最後は必ずこの言葉です。
青空が見えるたびに、空を見上げて手をかざしています。
いつか、また会えるのかなって。
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