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私は、ピストルを放り出して無線機をいじる。
「だ、誰かいるのか?」
私の問いかけに対し、確かに何か言っている。しかし、距離が遠いのか障害物が多いのか何を言っているのか全く聞き取れない。
「どこにいるんだ?怪我をしているのか?」
近場にどこか基地があっただろうか。思い返してみるも、このあたりの諸島で思い当たる場所は思い浮かばない。ひらけた場所さえあれば着陸できるだろうから、こことは全く別の場所に着陸してしまったのかもしれない。無線機からは未だに何を言っているのか判別できないぼやけた声が聞こえている。
せっかく無線がつながったのに、別の隊の隊員だろうがせっかく仲間と出会えたのに…落ち込んでいると、ぶつ切りの声の調子が変わった。
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