決意

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決意

 私が目を覚ますと、まだ東の空が白んでいく途中だった。  深く眠ってしまったらしい。机に突っ伏して寝てしまったので身体の節々が痛むが頭ははっきりしていた。  やるべきことがたくさんある。顔を洗って、食事をとって、準備運動をして体を温めて、機体の整備をして。  そして、あの悪魔を殺す。  私は固く決意していた。昨日の臆病を忘れ静かな怒りで腹の奥が煮えくり返っていた。昨日は怯えるばかりだったが今日はそうはいかない。  頭まで熱くなりそうなのを深呼吸して抑える。  昨日の彼と連絡を取ろうとしたが、無線機はもう何も喋らなかった。  空を飛ぶ準備ができた時、ちょうど朝日が昇るところだった。強く輝く太陽が私の冷えた身体を温めてくれる。  それがとても心強く思えて朝日に固く誓った。  あの鬼畜な悪魔を必ず殺して、みんなの仇を討つ。  そして昨晩の彼にお礼を言おう。帰れば彼が誰だかすぐわかるだろう、笑いながら肩を叩いてお互いをほめたたえよう。  「昨晩はありがとう、おかげで皆の仇を討てた。祖国の勝利にまた一歩近づいた」と!  私は戦闘機に乗り込み、エンジンをかけた。
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