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ながらスマホ、それは良くないってわかってるけど
電話くらいなら良くない?
そう思ってた自分を殴りたい。
「ほんとですか?!」なんて予想してたよりも驚いた声が電話越しに聞こえてくるから嬉しくなっちゃってつい、赤信号が見えなかった。
耳をつんざくトラックの悲鳴と低いサイレン、そして痛みを訴える身体。
何が起こったのか理解する前に意識を手放した。
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目が覚めたら白い天井が見えた。
管も繋がってる。
どうやら病院に運ばれたようだ。
横ではだれかが泣いているが誰だかわからない。
……というか、何が起こったのかも
わかっていない。
検査などを終えて横で泣いていた、兄だというその人がいうには私は事故にあい記憶喪失になってしまったようだ。
詳しく話を聞くと、私は芸能界で活躍する女優らしい。信じられないが、病院の外にたくさん人がいるのはそのためか。
本来ならばマスコミはうっとおしいものであると思うが私が注目されていることは、なぜか少し嬉しかった。
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