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寺娘に注意されるも頑なな態度の俺に業を煮やし、
さっきの娘は奥へと引っ込んだ。
「四郎、必ずお前の敵は討つぞ」
俺は持参した木刀を袋から抜き出す。
「あっ、まだ居る!兄さんこの人!」
娘が戻って来た。
其ほどにも寺の境内で座り混んでいるのが迷惑なのだろうか、
「フォトジェニック!!!」
「うおおおっ!?」
ショッキングピンクの袈裟を来た坊主が登場、
現れるや否や、手持ちのスマートフォンで突如俺をフラッシュ撮影して来たではないか!
「アタシの名は宝塔寺餌尼空
このお寺の住職よ、よろしくねぇぇ」
「うげあ!」
目の周りには紫がかったアイラインと頬にはピンクのチーク、
けばけばしいメイクをしているが
見るからに男性である。
しかも頭はスキンヘッドではなく、登頂部にかけて黄色いツンツンのモヒカンヘアーだ!
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