こっちを見てよ

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待って。ねぇ、待ってよ。 あの日、 私たちの運命が変わったあの日から 桜の散る並木道でも、猫のたくさんいる住宅街でも、お店の並ぶショッピングモールでもあなたは一度も止まってくれたことがない。 私が隣で歩いているのに、あなたはいつも知らんぷり。 私の声も耳に入らないみたい。 何を急いでいるの? 歩幅を合わせてくれたことなんて一度もない。 何を怒っているの?
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