起きない彼

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まだ、彼はベットで寝てる。 もう昼近いのに………。 私は昨夜から一睡もしないで、ずっと彼が起きるのを待ってるのに! 全く!何時間、寝れば気が済むの?! 私は深く溜息をつくと、彼へ近付き身体を揺すった。 「ねぇ、ねぇ。 まだ起きないの?」 爆睡してるのか、無反応な彼。 「もう昼になっちゃうよ? お腹空いたから、お昼ご飯食べようよ」 それでも起きないから、仕方無い。 私は、キッチンへ行き、鍋に火をかけた。 料理下手な私でも、これは自信ある! きっと彼も喜んでくれるはず。 私は鼻歌を唄いながら、お鍋の煮汁をゆっくりと掻き回した。 「貴方も食べるでしょー?」 彼の方を振り返り言ったが まだ寝てる!
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