料理

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料理

私は、流石に苛ついて彼の部屋のカーテンを勢いよく開けた。 明るい日射しが部屋に射し込む。 彼の寝顔を見ながら掛け布団を捲り、私は首を傾げる。 ジュワー! 鍋の煮汁が溢れる音がした。 「あ!ヤバい!」 私は、急いでキッチンへ向かいガスを止め、お玉で味見した。 「うん!美味しい!」 私、やれば出来る子? 料理も出来るじゃん! 今朝から煮込んで置いただけあって味が染み込んでるのね。 料理を器に盛り、彼の寝ている横のサイドテーブルへ置く。 「ねぇ!美味しく出来たよ!食べてみて? 私、良いお嫁さんになると思う!」 まだ寝ている彼に私は、微笑みながら言った。 煮込んでみたれど………。 私は彼の下腹部へ視線を落とした。 明るい日射しに照らされた彼の下腹部は、(えぐ)られ内臓が垂れ流れ出ていた。 私は彼の下腹部へ手を突っ込むと、腸を引き摺り出し、口へ頬張り入れた。 「(なま)も美味しい!」 目覚めない彼と会話をしながら、お腹を満たした。 永遠に目覚めるはずも無い彼と。
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