契合

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まるで元々、ひとつの人間であったかのように。 ...しっくりと合わさる、心と体。 呼吸を乱しながら、俺の動きに呼応するみたいにして締め付ける、彼女の柔らかく熱い内壁。 「気持ちいい?桜子。」 欲に溺れ、蕩けた瞳で俺を見上げ、彼女はこくこくと、何度も頷いた。 「桜子...好きなんだ。  たぶんこれからも、ずっと俺は桜子の事しか、好きになれない。」 激しく腰を打ち付けながら、想いを伝える。 すると、彼女の抱き付く力が、強くなったのを感じた。 「...だからもう諦めて、俺に堕ちて。」 腰の動きを止め、首筋や胸元に、マーキングするかのように、気持ちを込めて口付け、痕をつけた。 桜子の頬を、涙が伝う。 俺が泣かせてしまったと言うのに、その美しさに目を奪われた。 「ごめん。...でももう俺も、限界なんだ。」 俺の言葉を聞き、彼女は泣きながら、呆れたように言った。 「どんだけ私の事が、好きなのよ。  ...仕方がないから、あんたのモノになってあげる。」 本当に、なんてヤツだ。 こんな時ですら、甘い台詞のひとつも言えないのかよ? 思わず、吹き出した。 しかし、次の瞬間。 燃えるような熱い瞳を俺に向け、細く白い腕を伸ばし...首を締めるみたいにして、彼女は言ったんだ。 「好きだよ、悟。  ...裏切ったら、殺す。」 本当にヤバイし、イカれた女だと思う。 でもそれを嬉しいと思ってしまう俺もきっと、普通ではないんだろうな。 「もしそんな時が来たら、桜子の好きにしていいよ。  ...まぁでも、絶対にそんな未来、有り得ないけどね。」 すると彼女は、それもそうね、と言って笑った。 それから首筋に回されていた手を離し、また背中に腕を伸ばした。 だから俺は桜子の短い髪を撫で、また唇にキスをした。 再びゆっくりと腰を動かし、敏感な場所を探りながら、何度も彼女の中を抉った。 すると彼女はまた甘い鳴き声をあげて、そのまま達した。
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