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何度も優しく、緩やかに腰を使い、彼女の敏感なところを探る。
そして胎内の熱く蕩けた感覚を楽しんでいく中で、殊更敏感に、桜子の小さな体が跳ね上がるところを見付けた。
「そこ、嫌っ!悟、駄目ぇっ!」
駄々っ子みたいに左右に首を振り、彼女が俺に縋りつく。
俺はクスリと笑ってまた頬に触れ、聞いた。
「...ここが、いいんだ?」
桜子はその言葉を聞き、再度俺を突き飛ばそうとした。
だけど俺は彼女の肩を押さえ付け、言った。
「逃がさないよ?
...今まで、どんだけ我慢させられたと思ってるの。」
力を込め、俺の事を押し戻そうとする桜子。
俺は尚もクスクスと笑いながら、何度も何度もそこを突き、責め立てる。
すると彼女の抵抗は次第に大人しいモノへと変化していき、代わりに再び溢れ出したのは、淫らな...でも愛しくて堪らない喘ぎ声。
「悟っ!マジであんた、後で覚えときなさいよっ!」
...快楽に喘ぎ、痛みや悲しみの為では無いと思われる涙を流しながら、そんな事を言われても。
「...うん、勿論。一生忘れない。
桜子が、俺のモノになってくれた日だから。」
「はぁっ!?マジでふざけんなっ!
忘れろっ、速攻で忘れ...んんっ!!」
生意気な事ばかり言う唇を、キスで塞ぐ。
絡み合う、舌と舌。
再び深くなる、口付け。
もう痛みはかなり和らぎ、快感にすっかり身を委ねている様子の、桜子の痴態。
初めての行為だというのに、強請るみたいに、甘い声で、彼女が鳴く。
細身だけれど柔らかなその肢体に、心も体も、これ以上はないという程乱され、狂わされていく。
「ごめん、桜子。
俺もそろそろ、限界...。イくよ?」
腰を押さえ付けるみたいにして、先程以上に激しく、腰を打ち付けていく。
彼女の異論の言葉も、了解の言葉もないままに、ただ貪る様に。
...何度も、何度も。
「悟っ!もう、駄目..っ!」
「大丈夫だから、ただ俺を感じて。
...大好きだよ、桜子。」
小さく震えながら俺の背中に腕を回し、こくこくと、子供みたいに何度も頷くその姿は、酷くいじらしくて。
彼女の与えてくれる体温が、どうしようもなく心地よくて、愛しくて。
...桜子を強く抱き締めたまま、彼女の一番奥に、全ての欲望を吐き出した。
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