義姉

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傲慢で我儘な態度にうんざりしながらも、桜子の為、調理に取り掛かる。 野菜やベーコン等の食材を刻んでいると、その横に立ち、彼女は楽しそうに俺を見上げた。 「ホント器用だよね、悟は。  いいお婿さんになれるよ、きっと。」 ...この発言は、流石にちょっとムカつく。 「ありがとう。自分でもそう思うよ。  だから早く俺の事、貰ってやってね。」 にっこりと微笑み、答えた。 ポカンと呆けた顔の彼女の唇に、キスを落とす。 何を言われ、されたのかをようやく理解したらしい桜子の顔が、一瞬のうちに赤く染まる。 「...二回目なんだから、いい加減慣れろよ。」 「...信じらんない、馬鹿じゃないのっ!」 俺の事を真っ赤な顔で睨み付け、彼女はリビングへと逃げていった。 俺はそんな彼女を見て、くくっ、と喉を鳴らし、笑った。 そう、桜子にこういう事をするのは、二回目。 一回目は先月、実家に帰省した時。 ...俺は彼女に想いを告げ、唇を奪った。
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