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「今のまま....、ね。
でも俺はもう、そんなの嫌だよ。
桜子が他の男のモノになる未来なんか許せないし、俺は桜子に触れたい。」
そして俺は、桜子に口づけた。
桜子は信じられないとでも言うように、瞳を見開いた。
「...もう、逃がさないから。
それに、いつ来るかわからない終わりの為に、我慢する気もないよ。
そもそもそんなもん、端から来るとは思えないし。
俺がしつこいの、もう嫌ってくらいわかってるだろ?
...返事はいらない。これは俺の、決意表明!」
ニヤリと笑い、桜子の頭をまたポンポンと撫でると、彼女を解放した。
桜子は真っ赤になり、俺にくまのヌイグルミを投げつけた。
俺は笑いながらそれを避け、桜子の部屋を出た。
...そう、もう逃がさないよ。
身勝手な望みかも知れないけれど、桜子の事を一人にさせたりは、絶対にしないから。
だから、一緒に堕ちよう?
...どこまでも、一緒に。
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