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私は、おーじの事が好きではない。一様、表面上だけの付き合いだけで、私は彼を好きになる事はない。 ご飯を食べ終わり、家から学校へ登校して、教室へ入ると皆んなの注目が私に集まった。 そんな多くの目が私に向けられている中おーじは、私の前にルンルンと歩きながら 「ひめーおはよう。会えた記念に僕をギューってしても良いよ」 「うざい」 ウキウキで絡むおーじの五月蝿い声に私は、思わずそう言った。すると、おーじは、少しだけ固まり通り過ぎようとした私を後ろから抱きしめた。 「照れなくても良いんだよ。ほら、僕たち付き合ったんだから」 「離して」 落ち着け。落ち着け。あと少しで、こいつを背負い投げをして追い払おうとしそうだけど、皆んなの目がある。 表面上だけ付き合っている。今日から、こいつと私は、彼女と彼氏なんだ。 「夢野さんと桜士くん付き合う事になったんだ」 「クラス…いや、この学校の中でも人気の2人が付き合うだなんて…」 「おめでとう」 そう言って、皆んな拍手がわきだった。クラス皆に公認の付き合いとなったのだろうか?いや、彼おーじのファンの人は、そうでもないだろう。それよりも、早く離して欲しい。
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