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さてさて、何がお菓子がないだろうか?保存食の缶詰と水。朝ごはんの食パン、今朝の残りのスープ。卵と調味料に野菜。鳥、牛、豚の生肉。
明らかに今日の晩御飯の為に作っただろう下ごしらえをした調理済みの食材たち。
お母さん。今日に限ってお菓子を買ってないし作ってない。
仕方がない。食パンを持って行こう。
私は、食パンを持って部屋に戻りおーじに食パンを見せた。
「食べれそうなのこれしかなかった」
「えー…」
困った顔で私を見る。だろうね。その気持ち私でも解る。しかし、料理をするには、勇気がいる。不味い物を食べさせたくない気持ちから私は、目をそらし
「私、料理には、自信がないし…それに少しだけあんたの手料理、食べたくなったから…台所を使っても良いから作ってよ」
「良いよ。ひめのために息抜きに作ってあげるよ」
嬉しそうな顔で、食パンを受け取り立ち上がった。
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