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「ひめ」
「何?」
温めたスープを飲んでいるとおーじは、真剣な顔で私を見ている。テストのことが気になるのだろうか?それとも私の顔に何か付いているのだろうか?マヨネーズかな?
「ここ何日間、僕に勉強を教えてくれてるけどさ、両親もいない。まして、好きな人の部屋にいるってどんな気持ちか考えた事ある?」
「……っ!」
考えていなかった。何も考えていなかった。ここ数日、こいつ女子力高すぎて、男だと忘れていた様な気がする。
そう意識するとそうだ。こいつ男だ。顔が熱く感じる。
「もしかしたら僕、君を襲っていたかも知れないだよ?少しは、考えたら?」
「あ、それは、大丈夫。私、あんたに負けない気がするから」
「ハハ!だよねー」
そう言って、スープを飲んだ。
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