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「待ち合わせは、明日の朝9時に駅前にある大きな銀杏の木で会おう。それでは、また明日」 そう言って砂浜乱風は、手を振りその場を後にした。やれやれ面倒な事になった。あいつが何を考えているのかは、解らないが私にとって負でしかないだろう。でも、行かないとプライドが許さない。 「あれって“友達”と遊ぶ約束をしたってなるのかな?!」 その言葉を聞いて私は、おーじを見るとキラキラと目を輝かして、嬉しそうな顔で立ち去った砂浜乱風を見ていた。 「ん?ん~…あんたがあいつのことをどう思ったかは、解らないけど…多分違う」 「え?違うの?じゃあどうして、呼び出したのかな?」 「さあ?知らない。 それよりもさっさと帰るよ。お昼、食べに行くって約束なんだから服を着替えないとダメでしょ?」 おーじは、私の言葉に反応して、まるで子犬のように張り切って、帰る支度をした。
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