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私、夢野優姫は、女性らしくなるために
彼、桜士勇輝は、男性らしくなるために
私は、彼の条件を飲み付き合う事にした。2人で行動をするとなると男女の関係だと言えば簡単な話しだからだ。
「じゃあ、あだ名を考えないとね」
「あだ名?」
「付き合うフリをするならそうでしょ?そうだな~僕のこと“おーじ”って呼んでよ。僕は、君を“ひめ”って言うから」
まだおーじなら解る。わたしがひめと言うことが気に入らない。気に入らないったら気に入らない。しかしこれもまた女性らしくなるためなら仕方がないのだろうか?
いや、同じ名前だからだ。夢ちゃんもおかしい。寧ろそっちの方が嫌だ。
「解った」
その言葉を聞いてニッコリ微笑み私の方はてをのばした。
「よし。明日から放課後にデートという“レッスン”を始めようっ」
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