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階段を降りた先には、さっきと同じような部屋があった。でも、家具が少なくドアがある。
「これ、着て」ルアはドアの近くにある、上着かけにかけてあった紺色のフード付きマントを差し出した。私はそれを受け取り羽織った。
木の匂いがする。
ルアも同じようにマントを羽織った。
あれ?マントを羽織るのに、なんで私に翼を見せたんだろ?
ルアは奥にポツンと置いてある机の引き出しから、ランプを取り出し灯りがつくか試している。
それにしても、なんでこんな分厚いマントを羽織るんだろう?寒いのかな…?
考えていると後ろから肩を叩かれた。
「これ口元に巻いて」ルアは小さい花の刺繍が施された四角い布を渡してきた。
「これ何のために…」私は口に巻いて後ろで結びながら聞いた。でも声が小さかったのか、口元が隠れているせいか、ルアは何も答えずにドアの方に行ってしまった。
それとも、言えない理由があるの?
「結べた?」
「うん」
「じゃあ、行くよ…」ルアはドアに手をかけた。
ギギーッというあまり聞きたくないような音とともにドアが開いた。
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