第六章 ルア

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階段を降りた先には、さっきと同じような部屋があった。でも、家具が少なくドアがある。 「これ、着て」ルアはドアの近くにある、上着かけにかけてあった紺色のフード付きマントを差し出した。私はそれを受け取り羽織った。 木の匂いがする。 ルアも同じようにマントを羽織った。 あれ?マントを羽織るのに、なんで私に翼を見せたんだろ? ルアは奥にポツンと置いてある机の引き出しから、ランプを取り出し灯りがつくか試している。 それにしても、なんでこんな分厚いマントを羽織るんだろう?寒いのかな…? 考えていると後ろから肩を叩かれた。 「これ口元に巻いて」ルアは小さい花の刺繍が施された四角い布を渡してきた。 「これ何のために…」私は口に巻いて後ろで結びながら聞いた。でも声が小さかったのか、口元が隠れているせいか、ルアは何も答えずにドアの方に行ってしまった。 それとも、言えない理由があるの? 「結べた?」 「うん」 「じゃあ、行くよ…」ルアはドアに手をかけた。 ギギーッというあまり聞きたくないような音とともにドアが開いた。
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