陽炎の森

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陣屋は警戒厳しくて難しいですが、今小頭達が源一の茶屋を調べています、程なく手にはいるでしょうと言ったのです、 風呂に入り、一服していると夕餉が運ばれてきて、庄屋が何もありませんが、ごゆつくり召し上がってくださいといったのです、見ると、イワナの塩焼き、山菜の、 てんぷら、いもの煮物です、酒を注ぎ、備前ですから明日は鬼退治と行きましょうと盃を重ねたのです、 イワナの塩焼きを一口食べ、天然物はヤツパリ美味しいというと、笑美が天然いがいにあるのですかというので、養殖といって、にわとりのように池で飼うのです、 というと、メイがイワナは清流でしか生きられないので飼えないですよと笑うので、 池を作り谷川の水を引き込み、常に流れるようにするのです、エサは魚の卵、とび子、魚のすり身、等を与えれば、段々その池が住みやすくなります、天然物に、 比べれば少し味はおちますが、大量に使う料理屋には結構でますよ、山奥まで取りにいくのは大変でしょうと話し、庄屋殿これも考えてくだされと言ったのです、 わかりました、色々とやる事が出来て楽しくなって来ました、近在の百姓衆にも楽しみを分けてやろうとおもいます、真一朗様ほんとうにありがとう御座います、 と頭を下げたのです、     
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