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欲しいものを手に入れた子供のように満足した表情で頷くと、シャルロットが話の矛先を変えた。
「それよりベルナドット、私に何か用事があったのではありませんか?」
「ああ、そうでございました。実は、ご指示のあった作業が終わったことをお知らせに上がったのです。
学園本部棟のホスト・サーバーに入っている、全校生の個人情報データをお嬢様のノートにダウンロードしておきました。これにそのディスクを挿入しますと、該当する生徒のファイルが自動的に検索されて開くように設定されております。
――さっそくですが、今からご確認いただいてよろしいですか?」
「結構です」
その言葉に頷くと、ベルナドットが黒いノートパソコンを主人の前に置いた。
「これが、この日本の地で新たに見出された、私たちの同胞『幼な子(チャイルド)』のデータ・ファイル。お嬢様だけがアクセスできる、『財団』の最高機密でございます。
――どうぞご覧くださいませ、シャルロットお嬢様」
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