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「ァっ、ふ……てめ、なに急に、」
ちゅぷ、と空気と粘液の混じる音を隠すように声を上げた田波が、それを恥じるように眦を吊り上げ、史を見て口を閉ざす。
「もういいかなと思って」
ベルトを外してズボンを下げる史に、田波が苦い顔をする。
この期に及んでまだ、後悔なんてものを感じているのかと思えば。
「……そのままじゃねえだろうな」
「ん? そりゃあまぁ、え。このままがいい?」
「っ、死ね!」
自分の格好も忘れたように、田波の片足が史へと蹴りあげられる。散々体を弄られた後のそれは、へにゃりと力が入っておらず、簡単に史の手に捕まる。
どうぞとばかりに眼前に晒されたそこに、田波の頬がかぁっと赤くなった。つい、史の口角が上がる。
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