不器用に【*】

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「自分で足開くとか。センセ、へんたーい」 「うっせえ、死ね。もー」 「はいはい」  監視するように手元を睨む田波の許可を受け、滑らかな脚をぐっと押しやる。されるがままベッドに倒れた田波は、眼鏡を外した目元を腕で覆い、盛大に舌を鳴らした。 「……最悪だクソっ」 「それも聞き飽きた、っつの……!」 「ッあ、っ……は、ぁあ……ぅ」  出来るだけゆっくりと思う気持ちとは裏腹に、指とは違う敏感な箇所から伝わる熱が史を急かす。  もっともっとと強請っているのは、史か田波か、触れ合う粘膜の甘さに答えは見つからない。 「……ぁ、は……ん」 「……あっつ。上脱いでいい?」 「誰か来たら、言い訳できねえな」 「とっくに出来ねえだろうが」
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