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「っ、……!」
涙に滲む目がギッと史を睨む。罪悪感と背徳感は、これまでの比にならないほど史に高揚感を与えた。
「声、頑張って」
「は? ァっ……、! ……、……っ」
極力ベッドを揺らさないようにしながら、史が甘やかすように粘膜を撫でる。焦れったいほどのそれに、田波の背が浮いた。
抉るような律動とは違う、奥を舐るようなそれにビクビク肢体を震わせる田波の胸で、ピアスがきらりと光る。史は好奇心と劣情に任せて、手招かれるように舌を這わせた。
「ッ、ぁ──!」
「やっぱりいないって。後でまた来よ」
「……だね。あーあ、面倒くさい」
「確かにね」
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