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これは実際にあった一つの家族の話。
俺は祖父、祖母、母、父、兄
のいる次男として産まれた。
母親の祖父が仕事でかなりやり手だったみたいで
家には鯉が泳ぐ池があるくらいの小金持ちだった。
父親の祖父は工場を経営していてそれなりの
小金持ちで両家とも申し分ない絵に書いたような家族。
俺は幼少期に母親の祖母が他界して
母は父の会社を一緒に経営していたので
ほぼ母側の祖父と毎日過ごしていた。
ワガママもなんでも聞いてくれる大好きな祖父
兄と俺はケンカばかりしていた。
10歳年が違う兄で凄く大人に見えていつもマネばかりしていたのでうざかったのだと思う。
父と母は元ヤンのような感じで周りから見ると痛い親だった
父は曲がった事が大嫌いで、ケンカはしてもいいけど自分からするなと俺は教えられてきた。
母は俺にかなり甘い人だった
でも仲の良い両親で楽しい日々を送っていた。
そんな中、俺が小学6年生の時に悲劇が始まった。
突然の離婚話
俺の家庭は離婚とか無縁だと思っていた
父が切り出したのだ
冗談で言っているのかと思っていたが
母の様子を見ていると本当なんだと分かった。
母は精神的に弱くすぐにおかしくなっていった
昼間学校から帰ると呑んだくれている母
机には大量の薬の袋
目つきもかなり変だった
俺 [なにしとるん!?]
母 [あいつがいけんのんよ!殺してやる!お前もそっから飛び降りて死ね]
俺は驚いた
まさかそんな事を親に言われるとは思ってもいなかった
俺はパニックになりエアーガンを持って兄の部屋に隠れた
それから6時間後に兄が帰ってきて
そんな俺を見て
兄 [どうしたんや!!]
事情を説明すると
俺の事をうざがっていた兄が自分の部屋で寝ていいと言ってくれた
少し安心した。
それから毎日こんな日々が続いた。
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