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「え!? 竜!? 竜の調教スキルのギフトが存在するなんて!?」
「本当だよ? 『この者、あらゆる竜を従え使役する事が出来る』だって!」
オレは先程ギフトを授かった時にスキル名や使い方と共に理解したその説明文を伝えるのだが、徐々に母親から笑顔が消えていく。
「え? 嘘じゃないよ?」
突拍子もなさすぎて信じて貰えなかったのかと思いそう言うと、母さんは首を左右に振って話し始める。
「いい? よく聞くんだよ。ギフトの事を疑ってるんじゃないの。そうじゃなくてコウガのこれからの事を考えていたのよ」
オレはどういう事かわからなかったので、黙って大人しく話を聞くことにする。
「えっとね。【〇〇を従えし者】ってギフトはレアギフトらしいけど、過去にも何人か授かった人がいるの。その人達が授かったのは『鳥』や『鼠』だったり、強いものでも『熊』や『狼』だったから問題なかったと思うわ。でも……コウガはドラゴンでしょ? コウガはどうやってドラゴンに会いに行くつもり?」
ここでオレは、ドラゴンをテイムする事がそう簡単じゃない事にようやく気付く。
長い人生だ。生きていればもしかするとドラゴンと出会うこともあるかもしれない。
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