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【第4話:黙ってて欲しいんですが】
冒険者になると覚悟を決めてから8年の月日が流れ、オレは13歳になっていた。
特訓を始めてから1年ぐらいは、冒険者になるとか言った自分を本気で殴ってやりたいと思うぐらい後悔した。
本当にそれはもう毎日鬼のような特訓が続いたのだ。
いや、むしろ鬼の方がマシなんじゃ無いだろうか?
母さんオーガよりずっと強いみたいだし。
秘密の遊び場はあれから秘密じゃなくなり、地獄の特訓場になった。
でも、その甲斐はあったと思う。
オレは母さんの槍術を受け継ぎ、今日ようやく免許皆伝を言い渡された。
「本当によく頑張ったわね。ここまで才能があるなんて正直思いもしなかったわ。これでコウガ、あなたは『黒闇穿天流槍術』の免許皆伝とします!」
高々と宣言したその顔は、誇らし気で喜んでくれているようだったが、どこか寂しさも浮かべていた。
「はい! ありがとうございました!」
オレはいつも特訓中は師匠と弟子として接しているので、深々と頭を下げて礼をする。
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