0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
意味もなく空を見上げた。
理由なんてものはなく、なんとなくだった。
空は雲一つないような晴天だ。
でもどこか偽物くさい。
そう思いそっと上へ手を伸ばす。
あと、あとほんのちょっとで手が届きそう。
めいいっぱい手を伸ばし、背伸びをする。
そしたらどうだ。空にさわれたじゃあないか!
空はひんやりとしていて冷たく、水面を触ってるようだ。
俺は今までずっと眺めるだけだった空を触れれたという感動していた。
空って、結構冷たいんだなって。
背伸びしたら触れるんだなって。
俺は空に触われたことをみんなに報告しようと急いで家へ走っ__。
ドスンッ
「ッ~。いってー……」
ベットから落ちた。
体中が痛む。
その痛みで目が覚め、寝ぼけてもいないし、眠気も何もない。
眠気が飛んでいったのはいいことなのかもしれないがベットから落ちるのはいやだ。
だか、やっと空にさわれたのは………いや、それは夢か。
やっぱり俺は寝ぼけているのかも。
「うっ。動くと痛いな」
起き上がろうとするとまた打ったところが痛みまた倒れる。
頭から落ちなかっただけマシなのだろうけど痛いものは痛い。
痛みを我慢して立ち上がる。
部屋のドアを開け階段を下りる。
俺の部屋は二階にあるのでベットから落ちるたび階段を下りるという試練があるのだ。
たまに痛くないときがあるが痛いときがほとんど。
膝を曲げるたびに痛い。
最初のコメントを投稿しよう!