はじめて埋めあったとき。

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ベッドに着くなり押し倒し、見つめ合う暇もなくそのまま熱く口付けた。カルロは顔を真っ赤にしながらも、大きく目を開いて驚いている。 …こんな、俺がしっかりしなきゃいけないのに… 身体が熱くてたまらなくて、その熱の吐き出し口が見つからない。自分の中心は痛いほどに隆起していて、キスでもしないとそのまま前戯無しに欲を放ってしまいそうだ。 初めてだから、大切にしなくてはならない。大切だから、傷つけたくない。 そんな思いがなくなったわけではないのに、それと同じくらいこの目の前の彼を深く犯してしまいたい。 「ノアっ…さん…っ!」 美しい紅色の唇と俺の唇を、細い銀の糸がなんとも艶かしく繋いでいた。カルロは苦しそうに顔を真っ赤にしながらも、次の刺激を目で求めてくる。 彼が自らの髪をかきあげた仕草がなんともたおやかで、その光景が目について離れない。恍惚に歪んだ表情がまた、支配欲を誘ってたまらなかった。 一度彼から目をそらし、額を抑え深呼吸をする。息を吐き出すたびに、幾分か自分の熱い欲望が逃げていく気がした。 「ノアさん… …やっぱり、男じゃだめですか…?」 縋り付くように腕を掴まれ、潤んだ瞳がじっとこちらを覗いている。いつもなら拭ってあやしたいと思うその涙をみて、今はもっと泣かせてみたいと脳が危ない思考に陥った。 …ああ、本当にこれは、まずいな。
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